リガーレとは

「Ligare(リガーレ)」とは、「特定非営利活動法人 だいまるゆうエリアマネジメント協会」の愛称です。ラテン語で“結ぶ”という意味をもちます。大手町・丸の内・有楽町を結ぶ、地域と人を結ぶ、人と人を結ぶ、そんな気持ちを込めて、協会の愛称としました。
Ligare(リガーレ)は、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり懇談会が策定した「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン」の趣旨・内容を尊重しながら、大手町・丸の内・有楽町地区を中心とした地域の活性化や環境改善、コミュニティの形成に関する事業を行い、その成果を多様な人々が享受することによって、地域社会ひいては東京並びに日本社会の活性化に寄与することを目的として活動しています。

理事長あいさつ

日本の顔、東京の顔
「丸の内」の「まち育て」をしています

大丸有エリアマネジメント協会 理事長

小林重敬

今、東京駅の駅前「丸の内」は、多くの人でにぎわっています。丸の内に勤務する人はもちろん、ショッピング、食事、観光、まち歩きを楽しむ人、さらにイベントを楽しむ人など、さまざまな目的で訪れる人々でにぎわっています。

1980年頃の「丸の内」は「たそがれ丸の内」とも言われ、活気が乏しく、古いタイプの企業や銀行の本店が中心のオフィス街でした。夜になると人通りがなくなり、土日は閑散としたまちでした。

1988年に大手町・丸の内・有楽町地区(大丸有地区)に存在する大部分の企業が集まって、「大丸有地区再開発計画推進協議会(協議会)」を結成し、その後、専門家5人に「大丸有地区」の新たな長期的なまちづくりの方針を立てることが依頼されました。その専門家の一人が私です。その会議の中で、私が主張した点は2点あります。ひとつはまちづくりのインクレメンタリズムという考え方です。当時、時代が大きな変換点にきていると考えられたので、大きな枠組みとしてのまちづくりの方向性を明確に示し、時代の変化に合わせて、その枠組みの中でまちづくりを変更していくという考え方です。
もうひとつは、まちづくりがこれまで「ハードなまちづくり(つくること)」に終始し、「ソフトなまちづくり(育てること)」がないがしろにされてきたので、まちを「育てること」を「つくる」段階から考えることです。これまでのわが国のまちづくりを振り返ってみると、開発・デベロップメントに重きがおかれ、開発された後、その地域が継続的に人々に興味を持たれて、注目され続けるためには、どうすればよいのかという「育てる」視点を欠いていたように思われたからです。
これらの考え方は「丸の内」のまちづくり構想である「丸の内の新生」というレポートの中に組み入れられ、その後、「丸の内の新生」は大手町・丸の内・有楽町地区のまちづくりのバイブルとして今日まで生かされています。

2002年に「ソフトなまちづくり(育てること)」を担う組織として、この地区の企業の方々と一緒に「リガーレ(大丸有エリアマネジメント協会)」を立ち上げ、その理事長に就任しました。リガーレと協議会は車の両輪となって、大手町・丸の内・有楽町地区のまちづくりを担っています。
リガーレが実践しているのは「ソフトなまちづくり」です。建物建設や空間整備が協議会の担う「ハードなまちづくり」であり、イベントや様々な活動がリガーレの担う「ソフトなまちづくり」ですが、両者はお互いに連携して進められています。

リガーレは設立当初から、このまちで働く人々のコミュニティづくりや、にぎわい創出のためのイベント、緑化などの環境改善、「丸の内シャトル」等まちのインフラの支援など、多岐にわたる事業を行ってきました。
そしてまちが成熟してきた今、「エリアマネジメント」に対して、新たな社会的意義・役割が見出されてきております。それは、「環境・エネルギー」や「防災・減災」などの新しいテーマにかかわることです。「環境・エネルギー」については大丸有地区には「エコッツェリア協会(一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会)」という別組織があり、ここと連携して活動しています。
また、昨今、全国各地でのエリアマネジメント活動が盛んになってきているなかで、「全国エリアマネジメントネットワーク」という全国組織が立ち上がりました。リガーレはエリアマネジメント活動の先駆者として、各地の組織と連携を図り、この全国組織の中心となり、我が国のエリアマネジメントの発展に寄与していきたいと考えております。

略 歴

東京大学大学院工学研究科博士課程都市工学専攻修了。工学博士。
横浜国立大学大学院教授、日本女子大学講師、規制改革委員会参与、参議院国土交通委員会客員研究員などを歴任。現在、横浜国立大学名誉教授、森記念財団理事長。
これまで国土交通省等の多くの審議会に参加し、都市政策、住宅政策、土地政策、国土政策などの政策づくりに関与、また東京の都市ビジョン、住宅マスタープランづくり、横浜のMM21の開発、都心部のまちづくり方針、横浜駅周辺地区大改造計画、大阪うめきた地区開発計画、名古屋駅前地区開発計画など、さらに地方都市の高松市、長浜市、沼津市、石巻市などの中心市街地活性化に参画。

著書:「協議型まちづくり」(学芸出版社)、「地方分権時代のまちづくり条例」(学芸出版社)、「条例による総合的まちづくり」(学芸出版社)、「欧米のまちづくり・都市計画制度」(ぎょうせい)、「エリアマネジメント」(学芸出版社)、「コンバージョン・SOHOによる地域再生」(学芸出版社)、「都市計画はどう変わるか」(学芸出版社)、「最新エリアマネジメント」(学芸出版社)など。