夏休みの小学生向け体験プログラム「エコキッズ探検隊2017」

「大手町・丸の内・有楽町 エコキッズ探検隊2017」が7月24日から始まりました。次世代を担う子どもたちに、都市エリアが直面している様々な環境課題を、遊びながら、楽しみながら考えてもらう環境教育を進めるこの取り組みも今夏で12回目。大丸有エリアの企業や団体の協力のもと、日本有数のビジネス街ならではの人や物事、まちづくりに触れることができる本格的な体験を提供しています。今年は「体力」「まちめぐり」「理科実験」「食」「工作」5つのテーマに19のプログラムを用意し、子どもたちの興味・関心を引き出しています。

ガスからまちを考えるきっかけづくりに

8月19日まで開催される今年のエコキッズ探検隊のスタートは、7月24日に開催された「エネルギー調査隊〜指令:ガスを調べよ!〜」。実験や工作を通じて、エネルギーや環境・防災について考えるプログラムです。小学生1〜6年生の家族20組、約40人が参加しました。

プログラムを提供したのは東京ガス。2002年から学校教育支援活動に取り組み、社員が学校に出向いて行うエネルギーや環境の「出張授業」には、開始以来100万人を超える児童・生徒が参加しています。今回も出張授業の内容をエコキッズ探検隊用にアレンジしました。
ゲームを通じてガスの秘密を探ったり、家の中のエネルギーを探して、どうすれば省エネにつながるか考えたり。地震の多い日本らしく、災害時のガスメーター復旧の方法や、ざるや新聞紙を使った火の起こし方を学んだりしました。本物のガス管を使った万華鏡づくりでは、できあがると子どもたちから歓声があがりました。

品川区から参加した小学6年生の男の子は、自宅がオール電化のため「普段はガスに触れ合うことが少ない」と言います。「学ぶうちに興味がわいたようで、家に卓上ガスコンロを用意しようと息子と話しました」とお母さん。大人も知らない話が多く勉強になったようです。

東京ガス学校教育情報センターの武川昌男さんは、「自宅に帰ってからも家族でプログラムの話の続きができるように工夫している」と言います。実際講師が、「家に帰ったらガスメーターの場所を確認してみよう」と呼びかける場面も。「ガスは暮らしとの関わりが深い。知識を学ぶだけではなく、エネルギーや環境・資源問題が身近であることを感じて欲しい」と言います。
「エネルギーの授業というと、難しいと考えがちです。でも、『どんなまちに住みたい?』『気持ちいいまち・くらしがいいよね』と、“まちづくり”の視点で自由に考えてもらうと、子どもたちは素直にイメージを膨らませてくれます。今後は、大丸有エリアというまちで行うプログラムだからこそできることを考え、新しい発見のきっかけづくりができるといいですね。」

丸の内で採れたハチミツでデザートづくり

8月3日に行われたのは「さぁ今日は君がパティシエさっ!!季節のデザートをレッツ・チャレンジ!」です。はちみつの日にちなんで、丸の内のビルの屋上で行われている養蜂を見学したあと、食育に取り組む「丸の内シェフズクラブ」のシェフと一緒にデザートをつくりました。

子どもたちがまず向かったのは日本工業倶楽部会館。こちらの屋上では、2015年4月より、銀座ミツバチプロジェクトの協力を得てセイヨウミツバチの養蜂が行われています。子どもたちは飼われているミツバチの種類や生態、どのようにハチミツがつくられるかの解説を聞いた後、巣枠から直接ハチミツを指でとり味わいました。夏の時期はユリノキがおもな蜜源となっており、味はフルーティー。「おいしい!」「甘いね」と親子で語り合う姿が見られました。皇居を中心とした大丸有エリアの豊かな自然、蜜源を活用した養蜂を知らない参加者がほとんどで、ミツバチを通して自然に目を向けたまちづくりについて学びました。

採れたてのハチミツを味わったあとは、そのハチミツを使ったデザートづくりです。丸ビル35Fにあるフレンチレストラン「サンス・エ・サヴール」に移動し、料理長の鴨田猛シェフからレクチャーを受けます。

この日つくったのは、マンゴープリン、ハチミツのクランブルクッキー、ココナッツミルクとハチミツのソース。家庭でも気軽につくれるようにと考案された特別レシピです。鴨田シェフは、「プリンを固めるゼラチンは何からできてるか知ってる?」「においをかいでごらん」など積極的に話しかけながらつくり方を教えます。シェフの手元を真剣な表情で見つめていた子どもたちも、シェフとの会話に笑顔がこぼれました。

調理は付き添いの大人の手も借りながらスムーズに進み、3品を盛り付けて完成!子どもたちの「ボナペティ(召し上がれ)」の声に大人が「メルシィ(ありがとう)」と応えていただきます。小学2年生の女の子は「家に帰ったらお姉ちゃんにも作ってあげたい」と意欲満々。パティシエになりたいという小学1年生の女の子のお母さんは、「家でお菓子づくりは、材料や調理器具の準備などハードルが少し高い。今回、娘と一緒につくることができて楽しいです」と話してくれました。

「とにかく楽しい記憶を残したい」と話す鴨田シェフ。食を通して環境や生物について学ぶことも大切ですが、楽しいという気持ちが食事も美味しくすると言います。「私自身、幼い頃に料理を褒められた記憶がシェフを目指すきっかけになりました。ハチミツの色々な使い方を保護者の方にも知ってもらい、家に帰ってから子どもたちと一緒につくってもらえたらうれしいですね」

大丸有エリアだから出会える人や物事をテーマに、これからもエコキッズ探検隊は子どもたちへ学びの場を提供していきます。

エコキッズ探検隊
https://ecokids.tokyo/